創業者 故長嶺 将伸氏 |
~創業75年、沖縄の産業を支える~ “困った時に頼られる”機械部品のプロ集団
一代目の時代
“とにかく揃っている店” 長嶺産業の始まりは、1951年創業の「長嶺金物店」でした。 当時は、台風対策の資材や工具、ワイヤーロープ、ポンプなど、地域で必要とされるものを幅広く取り扱っていました。沖縄は今のように物流が発達していない時代で、必要な部品がすぐ届く環境ではありませんでした。だからこそ、「長嶺に行けば何とかなる」「とにかく揃っている店」であることが強みになっていったと思います。その後、時代の変化とともに機械部品を中心とした事業へシフト。現在はベアリングやチェーン、減速機など、沖縄の産業を支える機械部品の専門商社として成長してきました。 |
1955年頃の長嶺金物店 |
二代目の時代
“顧客第一主義を徹底” 私の入社は1987年、営業だけじゃなく現場の仕事もずっとやってきました。今みたいに役割がきっちり分かれているわけじゃなかったので、配達も行くし、現場にも行くし、お客さん対応と何でもやっていました。ベアリング交換や減速機の部品交換、コンベヤーベルトのエンドレス作業もやっていました。その時は、二代目の時代でした。二代目は、本当に仕事に厳しい人でした。 ただ厳しいだけじゃなく、「お客さんに迷惑をかけるな」とか、「ちゃんと責任を持て」ということをすごく大事にしていた人でした。「在庫を持っている」ということ自体が会社の強みでした。 だから、とにかくお客さんを困らせないように、必要なものを揃えるという考えが強かったと思います。 |
1967年那覇市前島へ新築移転 |
三代目の時代
“効率化で仕事のやりやすさ” 三代目の時代になって、会社も少しずつ変わっていきました。 三代目はその辺をよく考えていて、それまでは「とにかく在庫を持つ」という考えが強かったのですが、物流が発達してきたことで、在庫の持ち方も変え、不良在庫や滞留在庫を減らしたり、効率化を進めたりしていました。あと、「いつか会社を一カ所にまとめたい」という移転の話も、もともとは三代目の頃からありました。 ただ、なかなかタイミングが合わなくて進みませんでした。 |
四代目 代表取締役 代表 外間 浩 |
四代目の時代へ
“突然の社長就任 会社を守る立場へ” 2017年に三代目が急逝して、自分が突然、引き継ぐことになりました。これまで、正直、私が社長になるとは思っていませんでした。営業や現場はやってきましたけど、経営全体を見る立場ではなかったので、かなり不安はありました。 でも、みんなで「一緒に頑張っていきましょう」と声をかけてもらい、株主の皆さん、社員のみんな、取引先の皆さんがすごく支えてくれました。 だから、私一人で社長になったというより、周りに支えてもらいながら、今までやってきた感覚の方が強いです。あと、私の中では、「一代目、二代目、三代目がつないできた会社を、私たちの代で止めたくない」という気持ちが強かったです。 |
2019年 南城市大里に新築移転 |
“次の時代へ進む大きな転機”
大きな転機になったのが、那覇から現在の拠点(南城市)への移転でした。 昔は店舗、倉庫、工場、中部営業所などが全部バラバラで、那覇の時は駐車場も大変でしたし、効率もあまり良くありませんでした。2019年にたまたま、社員の知り合いから今の土地の話があり、三代目の想いを引き継ぐ形で一気に動きました。 移転した時は、古い什器や在庫もかなり整理しました。事務所の机や設備も新しくして、働く環境を整えました。お客さんからも、「来やすくなったね」と言ってもらえることが増えました。 “移転して、ようやく会社が一つになれた気がします” |
安全衛生方針と品質方針 |
“困ったら頼られる存在でいたい”
長嶺産業が大切にしてきたのは、お客様との信頼関係です。 取引先は、電力会社、製糖工場、食品工場、ごみ処理施設、鉄工所、漁業関係、農機具関連などさまざま。沖縄の産業を支える幅広いお客様と長年取引を続けてもらっています。 単に部品を販売するだけではなく、「今より長持ちする部品がありますよ」「この製品が生産性上がりますよ」とお客様の現場改善にも繋がる提案を行うようにしています。また、24時間動いている工場のお客さまも多いので“工場を止めない”ために、できるだけ早く動きます。 “優れた製品の多さ”“スピード対応” “現場改善の提案”などがその信頼の積み重ねだと思っています。 |
営業スタッフでパチリ |
“人の良さ”が、うちの社風
社内の雰囲気は、めちゃくちゃ明るい会社です!という感じではないですけど、比較的仲はいいと思います。個性的な社員も多いですしね(笑)。 うちは社内で怒鳴るような人はいません。もちろん仕事は真面目にやりますけど、相談しやすい空気感はあると思っています。社員にいつも言っているのは、「お客様を待たせないこと」です。 部署は、総務、販売、営業、技術営業、サービス、業務の6部門で、営業は業界別にリーダーを分け、電力、環境、食品、物流に分かれて活動をしています。 育成はリーダーに任せており、リーダーには「責任感と自覚を持って動いてほしい」と伝えています。 |
西部NTN会特約店様から |
“これからも継続したいこと”
営業スタイルは、ルート営業が中心です。ノルマに追われるような営業ではなく、お客様との関係づくりを大切にしています。また、社員がただメーカーへ丸投げするのではなく、自分たちで型番や仕様を調べ、お客様へ確認しながら対応する文化が根付いています。「これ、型番が少し足りないですね」「内径測ってもらえますか?」そんな細かな確認を積み重ねることで、ミスを減らし、迅速な対応につなげています。 「AIではまだできない部分かもしれないですね」。これからも変わらず続けたいのは、「後回しにしない仕事のやり方」見積もり回答、納期回答、発注対応など、すぐできることはすぐやることです。 |
住友重機械工業(株)様から |
“これからチャレンジしたいこと”
今は部品交換とか補修関係の仕事が中心ですが、今後は設計段階から関われるようになったら面白いと思っています。沖縄は、設備自体は県外メーカーが設計して、そのまま入ってくることが多いです。 だから、「新しい工場を作る時に、一緒に考えてもらえませんか?」と声をかけてもらえる関わりになれるといいなと思います。例えば、空・油圧関係とか、搬送設備などの部品提案をもっと早い段階からできたら面白いと思っています。 まだ具体的に決まっているわけではないのですが、そこは今後チャレンジしていきたい部分です。 |
総務課長と一緒に |
“入社される方へのメッセージ”
“焦らず、一歩ずつでいいです” 最初は誰でも分からないことばかりです。だから、やれること、できることを一つずつ積み重ねていけばいいと思っています。無理して早く覚えようとしなくていいですよ。私も営業や現場を経験しながら、少しずつ覚えてきましたし、最初から全部できる人なんていないと思っています。 あと、健康は本当に大事です。体を壊したら何もできないのですから。 仕事だけじゃなく、プライベートも大事にしてほしいと思っています。遊びでも旅行でも、いろんな経験をした方が仕事にもつながると思っています。自分の時間も大切にしながら、長く働いてもらえたら嬉しいです。 |